安然と日本人の自然観 サンガ文庫 末木文美士 サンガソウモクジョウブツ ノ シソウ スエキ,フミヒコ 発行年月:2017年12月 ページ数:292p サイズ:文庫 ISBN:9784865641073 末木文美士(スエキフミヒコ) 1949年、山梨県生まれ。

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。

東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。

専門は仏教学、日本思想史、比較思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 「山川草木」と「草木国土」(「山川草木悉皆成仏」は間違っている/草木成仏論の前提 ほか)/第2章 草木は自ら発心・成仏するかー安然『斟定草木成仏私記』の世界(『斟定私記』の成立と概観/さまざまな草木成仏説 ほか)/第3章 草木成仏説の基礎付けー安然の密教思想と草木成仏(草木成仏論の解決へ向けて/すべてを統合する「一即一切」 ほか)/第4章 日本人の自然観と草木成仏(本覚思想とその批判/密教と禅の草木論 ほか)/第5章 自然と災害を考える(災害天罰論再考/日本人の災害観 ほか)/付 現代語訳『斟定草木成仏私記』 日本古来の自然観を代表するかのように扱われる「山川草木悉皆成仏」という言葉。

しかし、仏典にも日本の古典にも、この言葉は存在していなかったのであるー「草木も成仏する」という草木成仏論は、本来の仏教思想ではなく、平安時代の日本の天台僧・安然が、中国天台の著作を大胆に解釈することによって生まれたものであった。

現代日本を代表する仏教学者が、安然の思想がどのように生まれたのかを丹念に検証しながら、日本人の自然観や災害観をあらためて考える。

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